三重GPN代表幹事(会長)
国立大学法人 三重大学客員教授
WHOアジア太平洋環境保健センター(WHOACE)初代所長
朴 恵淑
「三重GPN」を皆様の力で日本・世界のトップランナーにさせたい!
私たちは、地球温暖化に代表される気候危機によって、体温を上回る異常高温や頻繁な豪雨、大型台風の到来に伴う人間を含む生態系の生物多様性の消失、甚大な経済的被害など、深刻な環境問題を身近に感じ、危機感を抱く時代を生きています。
18世紀の産業革命以降、大量生産・大量消費・大量廃棄型の経済社会システムは便利な生活をもたらした一方、大気や水、土壌の汚染、地球温暖化、生態系の破壊、廃棄物など深刻な環境問題をもたらしました。私たちは、使い捨て型の社会から持続可能な循環型社会・脱炭素社会を構築する必要に迫られています。
私たちは、身近な環境問題への対策として、環境負荷の小さい製品を優先して購入する(グリーン購入)を進める必要があります。グリーン購入は、企業を変え、社会を変える原動力となり、企業、行政、消費者を含む社会全体のグリーン購入は環境負荷を低減し、持続可能な社会の構築の有効な手段となります。
美しい地球を守り、次世代との住み続けられるまちづくりのため、環境・経済・社会との調和の取れた持続可能な社会に向けて、産官学民とのパートナーシップによる取組や国内外の環境協力が求められています。
2030年の持続可能な開発目標(SDGs)の達成、2050年の脱炭素社会(カーボンニュートラル)の構築には、地球規模で考え、地域で行動する、グローカル的思考及び人材育成が必要不可欠となります。
「三重GPN」は、四日市公害の教訓を活かした、世界一の環境先進三重県を創るために、企業・自治体・教育機関・NPOなどとの密接な連携による認識共同体としての役割を担い、三重県のグリーン購入に関する情報発信、人材育成などを行うプラットフォームとなります。
「三重GPN」は、全ての製品・サービスをグリーン化する、全ての組織購入者、個人消費者をグリーンコンシューマーにするという、グリーン購入が目指す社会的ビジョンの実現に向けて、皆様の知恵やノウハウ、力を合わせて、産官学民の連携によるグリーン購入の「三重モデル」を成功させ、日本・世界のトップランナーとしてチャレンジします。
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グリーン購入ネットワーク(GPN)とは
グリーン購入ネットワーク(GPN)は、グリーン購入が環境配慮型製品の市場形成に重要な役割を果たし、 市場を通じて環境配慮型製品の開発を促進し、ひいては持続可能な社会の構築に資する極めて有効な手段であるという認識のもと、 グリーン購入に率先して取り組む企業、行政、民間団体等の緩やかなネットワークとして1996年に設立しました。その活動はグリーン購入に必要な情報の収集・提供、ガイドラインづくり、普及啓発など、 企業・行政・消費者がそれぞれの方針で自主的にグリーン購入に取り組むことを支援し、 それを社会にアピールすることなどを通して、製品提供者に環境配慮型製品の開発・供給のインセンティブを与え、 環境配慮型製品の市場創出、持続可能な社会経済づくりに寄与することを目的としています。
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