2025年2月22日(土)に、国連大学ウ・タント国際会議場で開催された「いのちをつなぐ水と流域地球市民フォーラム in Tokyo 2025」に、朴 恵淑三重大学地域イノベーション学研究科客員教授・三重GPN代表幹事(会長)と安部大樹三重大学人文学部特任助教・三重GPN事務局が参加し、三重大学/中部大学中部高等学術研究所との共同研究のポスター発表・パネル展示を行いました。
「いのちをつなぐ水と流域地球市民フォーラム」は、持続可能な社会の構築に向けて、私たちの命をつなぐ水と、生活の場としての流域を見つめなおし、水と環境・水と生業・水と文化の視点から、水と暮らしの未来について考える、産官学民の連携による活動を行っています。また、水と人の付き合い方や流域の上下流域の関係について、水と共に生きる人々が流域圏で繋がる命の物語を検討し、新しい時代に育むべき共生の知恵を模索しています。さらに、大阪・関西万博で国際的に提唱する、100年後の人類社会の未来像のすべを見出すべく、産官学民との緊密な連携による活動を積極的に行なっています。
三重大学/中部大学中部高等学術研究所との共同研究の「流域圏SDGs 評価モデルの構築に関する研究一流域圏における水問題関連活動の可視化を中心に」は、時空間地理情報(GIS)をディジタル地図上で可視化して共有することによって、持続可能性評価を流域圏で適用することを目指しています。2015年9月に策定された、国連持続可能な開発目標(SDGs)の17の目標および169のターゲットにおいて、グローバル指標のローカル指標の開発を目指している戦略的研究であります。環境・経済・社会の調和の取れた持続可能な社会創生のため、グローバルとローカルを繋げる環境地理学的・環境社会学的研究として最も注目されている研究であり、特に、オンライン情報プラットフォームのアクションに繋げられることが最も期待されている研究であります。
「いのちをつなぐ水と流域地球市民フォーラム in Tokyo 2025」のポスター発表・パネル展示は、水と環境・水と生業・水と文化の3つのテーマから50の発表・展示が行われました。また、基調講演の「東京湾流域圏の成り立ち:その恩恵と試練」および「水災害レジリエンスとサステナビリティーby Allによる自律分散協調社会」が行われ、パネルディスカッションの「東京湾から発想する『水と流域圏』Well Beingへの道」および「世界における流域圏の取組み」が行われ、産官学市民連携にみる「水と流域」活動紹介が行われました。
「いのちをつなぐ水と流域地球市民フォーラム」は、2005年の愛・地球博(2005年日本国際博覧会)の理念継承事業として、2022年度の愛知地域フォーラムの開催、2023年度の大阪地域フォーラムの開催、今回の2024年度の東京全国フォーラムの開催を行い、2025年度の大阪万博会場での国際フォーラム(2025年5月6日)の開催予定であります。
特に、2022年度(2023年2月23日)に開催された「愛知地域フォーラム:いのちをつなぐ水と流域・地球市民対話プロジェクト〜地域対話フォーラム2023 in Aichi」において、朴 恵淑三重大学地域イノベーション学研究科客員教授・三重GPN代表幹事(会長)は、実行委員長(当時、三重大学特命副学長)をつとめ、「AICHI 活動方針 2023 (Aichi Action Policy 2023)」を策定・公表し、2025年の大阪・関西万博の成功に向けた、持続可能な社会創生のための地球市民対話の発展的展開に貢献しました。
2025年の大阪・関西万博を通じて、持続可能な循環型社会創生(サーキュラーエコノミー)および脱炭素社会創生(カーボンニュートラル)に向けた、国内活動はもちろんのこと、国際的にも、国連やアジア諸国との連携を強化し、SDGsが目指す環境・経済・社会の調和の取れた、持続可能な社会創生のトップランナーとしての貢献が求められています。






