2024年3月12日(火)に、中部電力(株)総務・広報・地域共生本部黒崎恵美環境グループ長・内藤修久環境グループ課長・水谷容子環境グループ副長と三重GPNの事務局メンバーとで「2023年度エネルギー環境教育成果報告書」及び「2023中部電力グループ環境コミュニケーションブック」について意見交換会を行いました。

三重大学・三重大学北勢サテライト「SDGs研究会」・中部電力(株)との協働事業の「2023年度エネルギー環境教育成果報告書」について、朴 恵淑三重大学客員教授で三重GPN代表幹事(会長)から活動内容の説明がありました。「エネルギー環境教育」に関する、環境・SDGs・脱炭素(カーボンユートラル)社会創生のための講演会、シンポジウム、懇談会、イベントの企画及び実施の成果報告が行われました。「三重県自治体研修会2023」において、三重県及び29市町の職員の240名を対象とし、朴 恵淑客員教授による講演及び参加者全員によるワールドカフェ形式のワークショップは高い評価を得ることができ、2024年度においても継続して行うことが決まり、三重GPNの事務局メンバーがジャムボードによるワークショップに関わることについて報告がありました。「中部電力テクノフェア2023」見学会への参加報告が行われ、中部電力の再生可能エネルギーの拡大、脱炭素社会実現に向けた水素・アンモニアサプライチェーンの構築、消費者とのコミュニケーション拡大など、活発な意見交換を行いました。国際的な活動として、JICAとICETTとの連携によるエジプト・ブラジル・ジャマイカからの若手行政官と三重GPNのメンバーとの国際環境ワークショップの報告が行われました。アジアの日本、韓国、中国、タイの200の大学との連携による、アジア・サステイナブルキャンパス・ネットワーク(ASCN)の2023年度年次大会が韓国高麗大学で開催され、朴 恵淑客任教授が日本のサステイナブルキャンパス推進協議会(CAS-Net JAPAN)の会長として参加し、エネルギー環境教育の成果について発表を行い、2024年度年次大会は、中国の同済大学において開催される報告が行われました。また、2023年度三重大学賞(環境SDGs・女性教職員分野)に、朴 恵淑客員教授が受賞されたことについての報告が行われました。

中部電力(株)発行の「2023中部電力グループ環境コミュニケーションブック」について、総務・広報・地域共生本部黒崎恵美環境グループ長、内藤修久環境グループ課長、水谷容子環境グループ副長から説明が行われ、三重GPNの事務局メンバーとの活発な意見交換が行われました。中部電力グループ環境方針として、4つの基本方針となる、①脱炭素社会の実現(セロエミチャレンジ2050の達成に向けて)②自然との共生(生物多様性)③循環型社会の実現(サーキュラーエコノミー)④環境意識(環境人材育成)の向上について説明が行われ、活発な意見交換を行いました。 

脱炭素社会の実現(セロエミチャレンジ2050の達成に向けて)において、浜岡原子力発電所の活用、非効率石炭火力電源の調達見直し、石炭火力へのアンモニア混焼推進による取り組みについて、脱炭素社会創生のトップランナーとしての中部電力グループの戦略や取り組みが分かりやすく、的確に伝わるイラストの提案が行われました。循環型社会の実現に向けた、サーキュラーエコノミーにおいて、3R(リデュース・リユース・リサイクル)にR(リニューアルブル)を盛り込んだ、イラストの提案が行われました。環境意識(環境人材育成)の向上について、中部電力が行っている「中部電力テクノフェア2023」見学会への参加及び中部電力環境エネルギー塾の参加から学んだ内容に関する高い評価が得られました。地球温暖化防止政策の展開と脱炭素意識の向上、エネルギーミックスに関する知見を得ることができた貴重な機会となったことから、エネルギーに関する学びの場を続けてほしいとの意見が多く出ました。

中部電力(株)の関係者と三重GPNの事務局メンバーとの3回目となる意見交換会において、国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP)の動向を踏まえ、気候危機に伴うエネルギー危機への対策として、2030年の国連持続可能な開発目標(SDGs)の達成及び2050年の脱炭素(カーボンニュートラル)社会創生のために、エネルギー供給側の中部電力(株)と需要側の若手との連携による意見交換会は、中部電力(株)のエネルギー供給側としての役割だけでなく、次世代環境人材育成を通じて、暮らしのサービスを届ける中部電力(株)の方針についても繋がる貴重な機会となることから、中部電力(株)の関係者と三重GPNの事務局メンバーとの意見交換会を今後も継続して行うこととなりました。