伊勢湾最大級の干潟である松名瀬において、「伊勢湾最大級の松名瀬干潟をクリーンで豊かな海にしよう!」をスローガンとする「トヨタソーシャルフェス2023 in 松名瀬・三重」が、三重大学北勢サテライト「SDGs研究会」・三重中高の主催、伊勢新聞社の共催、三重県・松阪市の後援、中部電力(株)の協力、トヨタ自動車(株)の協賛で、2023年10月21日に行われ、「三重GPN」は、運営に協力しました。三重県の産官学民の緊密な連携により、約300名が集まり、海岸清掃及び生物多様性学習を行ないました。
「トヨタソーシャルフェス2023 in 松名瀬・三重」は、トヨタ自動車の協賛によって、三重県と松阪市の行政、朴 恵淑「三重GPN」代表幹事(会長)・三重大学地域イノベーション学研究科客員教授、三重中高、中部電力(株)との産官学民のパートナーシップによる生物多様性保全のために2012年から開催されており、究極的な目的は三重県初の国連ラムサール条約への登録を目指しています。
開会式において、朴 恵淑「三重GPN」代表幹事(会長)・三重大学地域イノベーション学研究科客員教授は、三重県は海岸線が1,000Kmを超えるほど豊かな海環境に恵まれており、伊勢湾最大級の干潟である松名瀬は、干潟の3つの典型的な干潟、つまり、櫛田川の河口干潟、伊勢湾の前浜干潟、潟湖の地形的な影響を受け、生物多様性の宝車であることことを語りました。私たちは、松名瀬干潟を守り、次世代へ残す義務があることを忘れてはならないと語り、産官学民とのパートナーシップの成功事例として、三重県初となる松名瀬を国連ラムサール条約に登録できることを目指して、これからも頑張りたいと述べました。
竹上真人松阪市長は、多くの松坂市民や三重県民、愛知県などから参加された方々と一緒に、松名瀬干潟での海岸清掃活動や生物多様性を学ぶ環境学習が10年以上続いている「トヨタソーシャルフェス」が、これからも、三重や日本、世界を繋げる海の環境及びSDGs活動として、さらなる発展的展開に大きく期待していると感謝の念を伝えました。
中部電力(株)地域共生三重グループ稲垣 敬グループ長は、企業の社会的責任(CSR)はもとより、地域の共通価値(CSV)創生の一環として、中部電力(株)は、地域の環境・SDGs・脱炭素(カーボンニュートラル)社会創生に寄与できる企業であることから、松名瀬干潟の環境保全活動に、これからも継続して参加するとの挨拶を行いました。
三重中学校・高等学校の科学班は、子供や親を対象に、アサリを用いた水浄化作用についての学習及び松名瀬干潟に生息する生き物についての生物多様性学習を行ないました。
海岸清掃活動によって拾われたプラスチック系のゴミは、45Lゴミ袋の40袋以上集められ、他にも、流木や廃タイヤなどが拾われました。松名瀬干潟が、拾うゴミのないクリーンで豊かな海になれるまで「トヨタソーシャルフェス in 松名瀬・三重」は、これからも継続した活動が求められています。
「三重GPN」は、次世代の人材育成の場としての有効活用について考え、積極的な情報発信によって三重県のみならず、他地域からの参加者を募り、海は隔たりなく、日本や世界へ繋がることを体験できる学習の場にさせることが求められていることから、SDGsの目標15「海の豊かさを守ろう」を代表する「松名瀬・三重干潟モデル」を構築し、グローバル・パートナーシップによる運営において、継続した活動を行います。